私の大好きな寺村輝夫さんの、王さまシリーズです。
一年生の教科書から、ついに「あいうえおうさま」がなくなってしまい、
ショックのどん底の私が、いじけた末にとった行動は図書館で王さまを借りまくり、
子どもたちを強制的に王さまで埋め尽くしてやること。はっはっはぁー。
今回のお話は…オムレツ大好きの王さまのわがままから、またまたスタート。
えっ?ライオンのたまごのオムレツが食べたいって?
コックは「望み通り作るから、たまごを持ってきてください。」
博士は、動物園にありますよと答えたため、王さまは動物園へ行き
「ライオンがたまごを産んだら、すぐに知らせろよ!」と、半ば強引に園長に約束させる。
でも、毎日動物園に行っても催促しても全然たまごが産まれないものだから、
チョモチョモの呪文を唱えてみたら、なんと!
ライオンがたまごを生みました。
それを持って帰り、そのたまごで作ると、緑色の気味のわるーいオムレツになりました。
緑色のライオンの形のオムレツは、王さまに向かって口をきいた。
オムレツライオンの正体は、なんとチョモチョモ。
「王さまが呪文を唱えたから、出てきたんだ。」っていう。
博士がやってきて、(王さままで頭がおかしいのか?)
「おかしなオムレツなんか王さまが責任を持って食べなさいと迫る。」
それから王さまがオムレツを食べると、不思議な体験を繰り返して
まるで「不思議な国のアリス」のような出来事が。
そんな連続不思議体験の末、ライオンのたまごから王さまが生まれて元通りにっていう、
チョモチョモの魔法の奇想天外なストーリーです。
王さまはわがままだから、いっつも一人、痛い目みるんだけど全然懲りないんだよね。
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