ウシジマ社長の、ピンチ。

訴訟おこされて逮捕されたこともあるけど、

それより個人的にカウカウの危機があったのは、

やっぱりこの3巻の出来事でしょう。

客の名簿をシュレッダーにかける社長の心理描写が

読み手にも、深く伝わりました。

ただ単に、闇金のとりたてと債務者の漫画ではないのですよね。

どんな借り手が来るかなんて、闇金にしたら恐怖だし。

パンクしたのに、尚お金に執着し、

闇でいいからと「借りる」ことから、

考えを外さない人ばかりだから。

もちろん、ウシジマ社長以外の業者さんだって、

客は金づるとみている部分はあるのでしょうが、

警察に捕まることは脅威でしょうね。

闇金、債務者問わず上が下を潰し、下は下をいじめ。

連鎖になっている関係も、ドロドロと描かれています。

3巻では、マサルがラブホより機転を聞かせ、

社長を救うのですが。

それも、債務者のGPSつき携帯で。

あと、高田くんの「髪切りたい」発言やら、

マサルを保護して世話をしてやる朝までのシーン最高ですわ。

年金待ちのおばあちゃんは、パチンコも刺身もガマンできない。

そうして、借りてるわけだけど、

金を都合するリアルな世界の裏側も、

ウシジマくんでは読めるので、

「借りないように生きなくては。」と、

思って暮らせるのではないでしょうか。

それより、なによりだね!

あのさ、マサルの母、ダイッキライだから。

どうして息子からのプレゼントまで売れるの?

たかれるの。

マサルに取り立ててよって、ざけんなよ!

以上、3巻の感想でした。