純粋な秋田犬のハチと、上野先生の物語。
(一回うまくまとめたハズの文章が、打っている携帯のフタの歪みから消えてしまいました。)
犬好きの上野先生は、前に飼っていたゴンスケが死んで以来、もう犬は飼わないと決意していたが、
娘が結婚式をして離れていったことから、やはり飼うと決める。
先生のハチの溺愛ぶりは、本当にすごくて、娘婿に風呂を沸かさせハチと風呂に入るわ、
大雨の日なんかはストーブの前で、二人で寄り添い眠るのだった。
奥さんに、ほとほと愛想つかされる程に。
ハチは、朝、先生と駅でわかれ、夜自分から駅に出向き、
改札の前で雪の日も雨の日も、先生の帰りを待つのだ。
ある日、胸騒ぎがして暴れるハチ。
倒れ、葬儀が行われ、ハチは浅草に連れていかれるが、脱走を繰り返す。
浅草から渋谷まで、ですよ。
そのうち、自由になりなさいと解放されるが、
やはり改札口で、ひたすら帰りを待ち続ける。
もう先生は帰ってこないのに…。
それほどまでに、お互いが大切な友人だった先生とハチ。
なんだか生きてるかわからなければ待つ、それが人間。
では、犬は?
痩せ衰えて汚れて耳がもげても、毎日毎日待ち続けるハチが、新聞にも載った。
ついにまた、雪の日がきて、その日がハチの最後の日だった。
幻の中、先生とたわむれて…。そんな夢をみたのち、動かなくなった。
それからハチの銅像が作られました。
実録ではなく、実話からおこされたフィクションだと、あとがきにあります。
主人への変わらない忠誠。
うちの真ん中が、動物が大好きで「ひまわりと仔犬の七日間」など映画をみてきました。
ただのペットとのストーリーではない、
問題提起だったり、命についても実話だろうがアニメだろうが、
吸収して学んでいって欲しいと思います。
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