お金。生きる上で、なければ暮らすことのできないもの。

しかし、それがギャンブルや、人生を狂わせてしまう中毒性のあるもの。

それから買い物依存なども、恐ろしい病気の1つだ。

作者さんは、小さな港街で生まれ育ったそうで、そんな幼少期の事が、やっぱり私の胸にズガンと響いた。

そこでの当たり前の日常は、漁港で乱暴に扱われた血のついたお金のやりとり。

人と人の、あたたかく慎ましい生活だとあった。

でも若い人は、都会に憧れて、いなくなっていく中で、作者自身もどこか空虚な感じがあったのだそう。

優しくされると、体を許してしまい、中絶のカンパがまわってくるのも、田舎ならではだとさえ記されていた。

ショックだった。

それから、色々書いてあった。嘘でかためたプライドを守ろうとする、そんな大人のこと。

カネを失い見えてきた人生。それらにより狂わされていった金銭感覚。

すったお金で、ゆうにマンションを買えたとか…。

だって、夢をみて上京したのに仕事も、ようやく軌道にのったのに。

それまで風呂なしの部屋に住んでいたなら、夢のまた夢がかなったわけでしょう?

いつかきっと!って前をひたすらむいた勲章なのを、マージンなどで自腹切って、

そして大金を失ったと書いてありました。

本の真ん中らへんに、人間は性懲りもなく、

ダメな道に入り込んでしまったとしても簡単には、抜け出せないね。

みたいなことが書いてありました。

子どもの頃からの金銭感覚って、やっぱり親から子どもにしっかり伝えなくてはと、

私は、実は何度もこのリアルいっぱいの、悔しかった体験。

生きるために費やした時間、お金との付き合い方を子どもに教えたくて。

節約して、工夫しようとやっていますが、長女は衝動性で人に奢るわ、自制が利かない。

でも、だからこそずっとずっと長く、情けない色んな感覚の基盤。

お金、生きる。生きるために必要なんだと、教育してきたつもり。

もうじき春休みです。

「また同じの借りてきたの?」って、言われそう。いいんだ、それで。

奪われず、自分のねっこを曲げず。自分の信じる道をいきたいし、進んでもらいたい。

お金とは、食べたり、自由を選ぶこともできるものだから。

そして、その中から好きなことがみつかり、それが仕事になれば超ハッピーだね。

ゆっくり、確実に身につけてほしいな。お金とのつきあい方。

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