ももち先生の、問題提起シリーズ。

未成年者の殺人が裁かれても、刑期が僅かであることで、

せいぜい加害者は野放しになる、被害者家族は一生苦しむだけ。

双子ののばらは、優羽と五刀田を刺しに、アパートに包丁を持って奇襲をかけに。

裁判をしたが、不起訴に終わり、

それから母も病んで自殺未遂をしてから、記憶障害から、記憶が昔に戻ってしまったし…。

のばらの苦しみは、それから3年。

のばらは優羽に帰ろうと、泣いたが優羽はのばらに背を向けて、油断。

のばらは五刀田を諦めるわけない。

包丁で脅し、適当に時間をつないだよと五刀田に言うのばら。

のばらは、入れ替わっていたからお前のターゲットは、

はなから間違ってたんだよと自分を刺して、「ざまぁみろ」と倒れて笑う。

集中治療室から病棟にうつされたが、まだ目をさまさないのばら。

そのうち裁判初公判がはじまった。

3年経ち、名前も顔も変えた五刀田は「容疑を否認」

今回は嘘じゃない、はめられた。

のばらを執刀した外科も、医学的見地から「長身の男」と判断。

五刀田は、最後の最後で謝罪したいという。

実刑が怖いから?裁判中にのばらが死んだら、〇人罪だもんね。

そして15年の求刑になった。

裁判員制度により、集められた裁判員は加害者、またのばら家族、親友姫乃。

五刀田のせいで狂ってしまった人の人生を一人で背負った。

もう終わらせたかったから。

のばらは罪人ではないと結論を出され、ついに実刑は懲役15年。

それから5年して優羽とのばらは、ようやく落ち着いた。

いのちの儚さって、一度きりで大切。

一度きりなのに大切に生きられない人、

また一人を大切にしない人が身近にいるので、読み返してみました。

<ももち麗子先生の著書を買取、無料査定実施中!!>